使い古されたようなネタですが、いつかのために考えをまとめておきたいと思います。
多くのカメラマンがフィルムからデジタルに移行してはや15年ほどでしょうか。
その間カメラの生産台数は右肩上がり、それに比例してスペック競争もし烈になりました。
もちろん、技術は日進月歩でありそれはそれで色々な面でよいことかもしれませんが、
道具としての愛着はどうか?と言われると年々薄れていっていたように思います。
また、製品のライフサイクルも驚くほど短くなり、価格も高騰。
金銭的についていけなくなった方もおられるのではないでしょうか?
私はデジタルから本格的に写真へ入ったクチで、実は
ミラーレス→デジタル一眼レフ→フィルム一眼レフ→レンジファインダー→中判フィルム
このようにまさに時代をさかのぼっているような状態。
そうして昨年にとうとう中判フィルムに手を出し、
残すは大判?だけになってしまいました。
そうして振り返ってみると、デジタル機器にも、もちろん愛着はありますが
それ以上にフィルム機に対してはより深いものがあります。
色々な中古カメラ屋を探しまわって買ったF3。
探しても探しても見つからず、ふらっと入ったお店で見つけたローライ35(Germany)。
そして程度の良い個体がなかなか見つからなかったスーパーイコンタシックス。
F3は諸事情で引き渡してしまいましたが、下2台は今も現役。
おそらく売ることなく、子供たちに引き渡していくと思います。
今愛用しているEOS R5もかなり気に入っており、当面売ることはないですが、
10年後は?わかりません。
カメラ産業自体はここ数年でレッドオーシャンかして久しいですが、
各メーカーには”道具としての愛着をもてるような”機体を作っていってほしいと切望します。